夢と現実を知るとき。
昨年の今日、わたしは緊張した面持ちで今の大学の入試を受けた。心の底から、入れてくれ、受からせてくれ、と思っていた。
その気持ちに嘘はない、
んだけど。なんだろう、わざわざ前の大学をやめて、2年もかけて、やっと入れた、ずっと行きたかった医学部なはずなのに。
こんなんだっけー、勉強あんま面白くないなー
なんて思ってこの1年、なんとなく、めちゃめちゃサボりながら、再試にかかりながら過ごしてきた。
気付けば順位も下から数えた方が早くなってたし、なんだか、いまさら勉強してもどうせ、みたいな気持ちをどこかで持っている自分がいて。
でも、いまさらってなに?勉強なんていつから始めても大丈夫って入試でわかったんじゃなかったの、なんて今回キツい科目で再試にかかって思ったし、なんか分からないけど目が覚めた。
わたしは医者になりたくて、前の大学を辞めたし、周りが就職、結婚していく中で勉強して今やっとこうやって医学部に入れたっていうのに。なにやってんだろうね。
今だからこそ、昨年の今、去年の合格発表の日の気持ちに戻れるんじゃないかな、逆に今を逃したらもう本当にどうしようもなくなっちゃうんじゃないかなって思ったし、戻りたいと思った。
そもそも、医者の勉強が楽しくて仕方ないことばかりなわけはないし、中途半端な勉強で人の命を扱う仕事なんてできないよなって思う。
気付いたのが今でよかった。
勉強しよう、楽しいから、とか面白いから、じゃない、自分の未来のために。
わたしは勉強しに来たんだよね?そうだよね?
じゃあ頑張ろう。
解剖だって、試験パスしたからいいやじゃなくて、春までにもう1回レジュメくらい見とこう。
生涯学習、ですもんね。
頑張りますよ、これから。きっと、いや全然まだ間に合う。
そういえば、受験生のみなさん、お疲れ様でした。
ちゃんと先輩になれるといいな。
2019.02.25